【スケッチアップ】CADMAPPERで3D敷地データを作成する方法

この記事はこんな人におすすめ!
・建築のモデリングで簡単に敷地モデルを作成したい人
CADMAPPERとは?
皆さんは建築のモデリングの際、周囲の敷地モデルはどのように作成していますか?基本的に建物のパースを作成するにあたり、モデリングをする際は建物単体だけでなく、周囲のモデルも作成します。建物が周囲にどのような影響を与えるのか、どのような関係性にあるのかを理解・説明するうえで周囲モデルを作成するのは重要です。
でも周囲モデルの作成って結構めんどくさいですよね?今回はそんな悩みを解決してくれる便利なサイトを紹介しようと思います。それが「CADMAPER」というサイトです。
このサイトは地図上で取得したい地形の範囲を選択すると、地形と建造物の3DCADデータを出力してくれます。対応CADソフトは「Rhinoceros」、「SketchUp」、「AutoCAD」、「ArchiCAD」があります。「.DXF」でも書き出せるので、互換性のあるソフトでも使用できるでしょう。
敷地データの取得手順
01. CADMAPPERサイトにアクセス
さっそくCADMAPPERのサイトにアクセスしてみます。最初にアクセスする時はサインアップを求められるので、手順に沿ってサインインしましょう。サイトに入ると以下の画面が表示されるので、「Try it now」をクリックします。

すると以下のモデル出力画面になります。

02. 出力設定
モデル出力画面を表示したら設定をしていきましょう。「Select your design program」の部分で出力したいソフト形式を選択します。今回はスケッチアップを選択します。この中に利用したいソフトがない場合は「.DXF」で出力してから読み込みするようにしましょう。

次は「Include」の部分です。「3D Buildings」にチェックを入れることで、選択した範囲で、高さ情報が設定されている建造物は3Dデータとして読み込むことができます。高さ情報が設定されていない場合は2Dで読み込まれますが、「Set false height if no 3D data」にチェックして任意の値を入力すると、高さ情報が設定されていない建造物に指定した高さを与えて3Dデータとして取得することができます。
次に「Topography」にチェックを入れると地形データを読み込むことができます。「Contours every」にチェックして任意の値を設定すると、指定した値ごとの等高線データを生成してくれます。

次に「Road Geometry」の部分です。これは道路の設定です。道路をどのように設定するかはプルダウンから選択します。「Centerlines」は一本線で道路を表現、「Outlines」は道路を境界線で表示、「Mesh surfaces」は道路部分を塗りつぶして表示します。今回は「Outlines」を選択します。
道路の幅は実際の地形寸法ではなくサイトで指定する必要があります。下の「Highways~Paths」までの道路に任意の値を入力します。

出力設定をしたら出力の範囲を選択します。画面右側の地図の検索欄に「Tokyo」と打ち込んでみます。すると東京駅周辺が表示されるので、取得したい位置が表示されるように地図を移動します。
位置が決まったら右クリックして選択範囲を作成し、再度右クリックで範囲を決定します。青い範囲が今回選択した範囲です。ちなみに左下に選択範囲の面積が表示されますが、無料で作成できる範囲は1k㎡までのようです。
範囲が確定したら右下の「CREATE FILE」をクリックしてプレビューを表示します。

03. ダウンロード
プレビューが表示されると、選択した範囲の3Dデータが表示されます。2Dや地形データを確認したい場合は「2D」、「Topography」をクリックすると、プレビューが切り替わります。
プレビューをチェックして問題なければ、「DOWNLOAD」をクリックしてダウンロードします。

ダウンロードするとZIPファイルでダウンロードされますので、解凍して使用しましょう。
スケッチアップで使用してみる
取得したデータを無料WEB版のスケッチアップに読み込んでみます。スケッチアップの画面を開き、ホームタブの「開く」より「自分のデバイス」から先ほどダウンロードしたスケッチアップファイルを読み込みます。

無償版スケッチアップの始め方からモデル作成についても別記事で紹介しているので、そちらもぜひ読んでみてください。

3Dデータが読み込まれました。

まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はCADMAPPERで簡単に敷地モデルを作成する方法を紹介しました。ぜひモデル作成の際に役立てていただければと思います。このほかにも様々な記事を投稿していますので、他の記事も読んでいただけると嬉しいです。それではまた!