【ワードプレス】始め方からサイト作成までを初心者向けに解説
ワードプレスとは?
ホームページを作成するにはHTMLやCSSといったコードを用いる方法と、ホームページ作成用のソフトを使用する方法があります。Wordpressはホームページを作成するためにソフトにあたり、コードが分からなくても直観的な操作のみでブログやホームページを作ることができるのです。
ホームページ作成に必要な3要素
- レンタルサーバー(土地)
- ドメイン(住所)
- ワードプレス(設計者)
HP作成は家を建てる作業に似ているのです。手順としては以下ような流れになります。詳細を記載していきます。

①レンタルサーバー(土地)を手に入れる。
②土地にドメイン(住所)を割り当てる。
③設計者(Wordpress)によってホームページを作成する。
1.レンタルサーバー(土地)
家を建てるためにはまず土地が必要でしょう。その土地にあたるのがレンタルサーバーです。レンタルサーバーを取得するためには、サーバー会社と契約して取得する必要があります。以下にレンタルサーバー選びのポイントをまとめます。
01. ワードプレスが簡単にインストールできるか
レンタルサーバーを契約した時点で、ワードプレスをインストールできる機能がついている契約会社を選ぶのがおすすめです。1クリックでインストールできるので、契約してからのHP作成がスムーズになります。
02. 独自ドメインが取得できるか
レンタルサーバーを取得した後はドメインを取得する必要があります。サーバー会社のなかにはサーバー契約の時点でドメインが無料でついてくるものもあるので、ドメインが取得できるかどうか、各社のプランを確認しましょう。
03. サーバーの価格
サーバーの契約には初期費用と月々の料金がかかります。初期費用が無料の会社もありますが、ブログやHPの運用年数を考えると、月々の料金が安いものを選ぶ方がよいでしょう。料金については各社のなかでもいくつかプランがあるので自分に合ったものを見つけましょう。
04. サイトの表示速度
サイトの表示速度とは閲覧者がサイトをクリックしてからサイトが表示されるまでの時間です。クリックしてからの表示時間が長いと閲覧者がサイトから離れてしまうので、サイト表示速度が速いサーバーを選びましょう。
05. サイトの転送量
サイトの転送量とは、ある特定の期間にサイトで送受信されるデータ量のことを言います。例えば、閲覧者があなたのサイトからファイルなどをダウンロードするとデータの送受信が行われますが、この送受信の限度は各サーバー契約のプラン等によって決められています。運用するブログ・HPの規模やターゲット層に応じて必要な要領を確保しましょう。
おすすめのサーバーレンタル会社とプラン
以上の観点からおすすめのレンタルサーバーとプランをまとめました。
レンタルサーバー選びの参考にしてみてください。
レンタルサーバー | プラン | 利点 |
LOLIPOP | ハイスピード | ハイスピードの他にも様々なプランが充実 |
Xserver | スタンダード | 全プランを対象に独自ドメインに永年無料の特典あり |
ConoHa Wing | ベーシック | 自動バックアップなどWoerpressに特化したサポート機能あり |
02. ドメイン(住所)
土地を購入するとそこに住所を割り振ります。それがドメインにあたります。ドメインはSEOにも影響してくるのでサイトの特色に合致したドメイン名にすることが重要です。
01. ドメインの種類
ドメインにはgTLD(分野別トップレベルドメイン)とccTLD(国コードトップレベルドメイン)があり、前者は使用用途の制限はなく、誰でも使用することができます。後者は国や地域を表すドメインであり、使用するには特定の条件を満たしていなければならないことがあります。個人がHP・ブログを運営するなら.comにしておけば問題ないでしょう。
gTLD | 特徴 |
.com | 一般企業・個人の商用向け |
.net | ネットワークサービス用 |
.biz | ビジネスや商用のサイト向け |
.org | もともとは非営利組織向け、現在はどの団体でも使用できる |
.info | 情報発信系のサイト向け |
ccTLD | 特徴 |
.jp | 日本国内に住所がある法人や個人が取得可能 |
.co.jp | 日本企業限定のドメイン |
.ac.jp | 大学などの高等教育機関向け |
.ed.jp | 学校など初等中等教育機関向け |
02. ドメインの取得
ドメインを取得するにはドメインの取得サイトで自分が取得したいドメイン名と、上記で説明したドメイン種類を決めて検索することで取得可能なドメインを探すことが出来ます。以下におすすめのサイトを掲載しておきます。

取得サイトに入ると検索ボックスに自分が決めたドメイン名を入力して検索することができます。
03. ワードプレスを使用してHP(家)を作成する
上記の設定が済んだら、あとはワードプレスを使用してHPを作成していくだけです。
ワードプレス自体は直観的な操作が可能なので、まずはいろいろいじってみるのもおすすめです。
(主もいろいろ模索中…実はこの記事も主がワードプレスをインストールして1時間くらいで書いています。笑)
当サイトではワードプレスで記事作成するための事前準備や基本的な機能を紹介します。
01. 事前準備
パーマリンクの設定
パーマリンクとはHP上になにか新しい記事を作成した場合にHPのドメインの後ろに自動的に割り振られるURLです。
デフォルトでは「日付と投稿名」になっていますが、この場合、投稿名を日本語で記載してしまうとURLをコピーした際に文字化けを起こしたりします。さらに投稿を修正して投稿日が変わるとSEOにも影響が出てしまいます。そこでおすすめするのは「カスタム構造」の「post_id」というものです。こうしておくと投稿した記事に適当に番号を振ることができ、上記の問題を解決できます。

テーマの設定
テーマとはWEBサイト全体のデザインのことで、テーマごとに構成や機能が設計されています。テーマを使用することで簡単に
「それっぽい」サイト作成が可能になります。ワードプレスには様々なテーマが用意されているので、テーマを検索して自分が想像しているサイトデザインに近いもの探してみましょう。一度テーマを設定したテーマを違うテーマに変更すると、今まで作成したサイトのデザインや投稿記事のレイアウトが崩れてしまう可能性があるので、使用するテーマは慎重に選ぶと良いです。

外観→テーマからワードプレステーマの一覧を見ることができます。このサイトは「Lightning」というテーマを使用して記事を作成しています。新しいテーマをインストールしたいときは「新しいテーマを追加」からほしいテーマをインストールして有効化をクリックするだけでサイト全体にテーマが反映されます。
ワードプレスをSSL化する
SSL化とはWEBサイトの通信を暗号化することです。ワードプレスの初期設定ではサイトURLの冒頭が「http://」になっていますが、SSL化することで「https://」になります。SSLをしていないと、Googleからの評価の低下や閲覧者の離脱、サイト全体の信頼性を損なってしまうこともあります。ワードプレス側でSSL化を行うには「設定」→「一般」からサイトURLの「http://」を「https://」に変更します。

SSL化はワードプレス側の設定に加えてレンタルサーバー側での設定も必要です。それぞれが契約したレンタルサーバーごとにSSL化の設定について調べて、設定をしておくようにしましょう。今回はLOLIPOPでのSSL設定を紹介します。

LOLIPOPの管理画面から「セキュリティ」よりSSL保護されていないドメインを表示すると、「独自SSLを設定する」ボタンが表示されるので、それをクリックして10分~15分後に「SSL保護有効」となっていれば、SSL化完了です。
ここまで設定できれば、事前準備は終了です。次の章からLightningを使用して実際にサイトを設計していきます。
02. 固定ページをつくる
ワードプレス管理画面の固定ページから「新規固定ページを追加」をクリックし、固定ページの作成画面を表示します。

まず、サイトにアクセスしたときに最初に表示されるホームページを作成してみます。「タイトルを追加」にホームと入力し、画面の⊞マーク→カラムをクリックします。そうすると、ページに分割レイアウト設定を選ぶことができます。今回は「66/33」を選びます。

レイアウトを設定したら左の列に新着記事を表示させるようにしてみます。⊞マーク→「最新の投稿」をクリックすると自分が作成した投稿記事が自動的に挿入されます。次に右側に表示されている設定欄から、アイキャッチ画像を表示をオンにすると、投稿記事側で設定したアイキャッチ画像も表示させることができます。投稿記事のアイキャッチ画像設定については後ほど説明します。

次に右側のレイアウトにカテゴリ一覧を表示させるようにしてみます。⊞マーク→「カテゴリー一覧」をクリックすると自分があらかじめ設定しておいたカテゴリのリストを表示することができます。カテゴリの設定は後ほど紹介します。

03. フロントページに作成した固定ページを割り当てる
サイトを開いて最初に表示されるページに先ほど作成した固定ページが表示されるように設定してみます。
ワードプレスの管理画面に戻り、「設定」→「表示設定」をクリックして「ホームページの表示」を「固定ページ」ボタンを選択、
「ホームページ」のプルダウンを先ほど作成した固定ページ名に設定しておきます。このプルダウンには固定ページで作成した一覧が表示されるようになっています。

表示ページを設定して「外観」→「カスタマイズ」をクリックするとサイトのフロントページが設定した固定ページになっています。

04. フロントページをデザインする
サイトタイトルの設定
フロントページを設定したら、見た目をデザインしていきましょう。ワードプレスは各テーマごとにサイトの構成が組まれているので、左側のコントロールパネルの設定を変更するだけでページをデザインすることができます。コントロールパネルの「サイト基本情報」をクリックして、「サイトのタイトル」と「キャッチフレーズ」を入力してみましょう。サイトタイトルはWEBサイトを検索したときに検索一覧の上部に表示される名前です。キャッチフレーズはあなたのサイトを端的に表す文で、検索時にサイトタイトルのすぐ下に表示されます。以上が設定できたら、サイトアイコンも設定してみましょう。「画像を変更」から「ファイルをアップロード」で
アイコンにしたい画像を設定しましょう。

サイトカラーの設定
次はサイトカラーを設定します。コントロールパネルの「色」から「背景色」と「キーカラー」を設定してください。背景色はサイト全体の背面の色、キーカラーは投稿記事で見出しなどを挿入した際に反映される色です。

スライドショーの設定
続いて、「Lightning トップページスライドショー」からスライド画像の選択をしてみましょう。スライド画像は3枚まで設定できるようになっており、これをページ内でスライドショーのように反復して表示させることができます。表示させる画像を決めたら、「スライドの静止時間」から画像が表示される時間、「スライド効果」からスライドの切り替わりの演出の仕方、「スライド切り替え間隔」からスライドの切り替え時間を設定できます。

メニューの設定
次はメニューの設定です。メニューを設定することで、ページのヘッダーやフッターに固定ページのリンクを挿入することができます。
一度ワードプレス管理画面に戻り、「外観」→「メニュー」をクリックし、メニューの設定を開きます。メニュー項目の追加のリストに先ほど作成した「ホーム」が表示されているので、これにチェックを入れ、メニューの表示位置の「Header Navigation」にチェックしてメニューを保存します。

外観のカスタマイズに戻ると、ページのヘッダーに固定ページの「ホーム」が追加されています。こうしておくと別の記事からサイト内にアクセスしたときでもホームのリンクを押すことで、フロントページに戻ることができます。

ここまで設定できればひとまずサイトの設定はよいでしょう。まだまだつくりこめる要素もあるので、自分のこだわりのサイトを作ってみてください。
05. 記事を書いてみよう
タイトルを決める
ここまで設定が出来れば、あとは記事を書いて投稿するだけです。記事を投稿するときはワードプレス管理画面の「投稿」→「新規投稿を追加」から記事を作成して投稿します。新規投稿を追加をクリックすると記事の作成画面が表示されるので、まずは記事タイトルを決めましょう。記事タイトルの決め方のポイントは「短く端的に記事内容を伝える」、「同じ言葉を重複しすぎない」ことです。

記事の項目ごとに見出しをつくろう
記事の内容が多くなってくると、読者が必要としている情報がどこになるのか分からなくなってしまうので、項目ごとに「見出し」を作成して分かりやすい記事づくりを目指しましょう。⊞マーク→見出しをクリックすると見出しを作成することができます。見出しのデザインはH1~H6まであるので、見出しの階層ごとに使い分けると良いでしょう。

画像の挿入
文章のみの記事だと、自分の言いたいことが伝わりきらないこともあるので、適宜画像などを挿入して説明することでわかりやすくなります。画像を挿入するには、⊞マーク→画像から画像のアップロードをクリックして挿入します。

リンクの挿入
記事の中にリンクを作成することで、読者にとって読みやすい記事づくりをしましょう。リンクには外部リンクと内部リンクがあります。外部リンクは他サイトへつなげるリンク、内部リンクとはサイト内のページ同士をつなぐリンクです。文字に外部リンクを挿入するときはリンクを入れたい文字を選択して、リンクマークをクリックして行先サイトのURLを入力します。

内部リンクを挿入してスムーズスクロールさせる場合、リンク先の要素にidをつけるかプラグインをインストールする方法があります。
ここではidを入力する方法を記載します。リンク先の文字やタイトルの部分をドラッグ選択しプロパティパネルの「高度な設定」の「HTMLアンカー」に番号を振ります。

その後リンク前の文字をドラッグ選択してリンク挿入欄に先ほど設定したid番号を指定することで、内部リンクの完成です。
リンクにid番号を入力するときは、頭に「#」を付けます。

カテゴリとタグの設定
カテゴリとは投稿記事のジャンルごとに分類して整理できる機能、タグは記事のキーワードを分類する機能です。これらを設定しておくことで、読者のサイト内での回遊性を上げて、より見られるサイトをつくることができます。ワードプレス管理画面から「投稿」→「カテゴリー」・「タグ」をクリックして新規追加画面を開きます。そこにカテゴリやタグの名前を入力し、スラッグというドメインの後ろにつくURLを記入して新規追加します。記事編集画面のプロパティからでもカテゴリやタグを追加できますが、その場合スラッグが日本語で入力されてしまい、不具合が生じることがあるので管理画面から手動で英語で手動入力するのがおすすめです。

投稿のアイキャッチを設定
画像のアイキャッチを設定することで、視認性を高めたり、サイト全体のデザイン性が向上します。アイキャッチを設定するには記事作成画面のプロパティの「アイキャッチ画像を設定」より画像をアップロードします。設定が完了すると、投稿記事の一覧に画像が表示されるようになります。

記事を公開する
以上の設定をして記事を整えたら、サイトに記事を投稿しましょう。公開する前にプロパティ画面上部にあるプレビューで記事を確認して、問題がなければ「公開」ボタンをクリックすれば投稿されます。というわけで、今回の記事を作成するために執筆した記事を張り付けておくので良ければそちらもご覧いただければと思います。
まとめ
WEBサイト作成のためのレンタルサーバーやドメインの設定、ワードプレスのインストールからサイト作成までの流れを記載してきました。これからワードプレスを使用して様々な情報を発信していきたいと思いますので、最新投稿のチェックをお願いします!